中小零細企業の社長が成功するために必要なことは、会社に起こる全てのことを『自分の責任』だと受け入れること

――時代や環境のせいにする経営者が絶対に成功できない本当の理由
こんにちは。アルクス株式会社の上内隆之です。
会社の業績が伸び悩んだり、社員がうまく育たなかったり、顧客との関係が悪化したりすると、
ついつい、
「景気が悪いからだ」
「世の中が変わったからだ」
「良い人材がいないからだ」
「銀行が貸してくれないからだ」
など、『自分以外のせい』にしてしまいがちです。
実際に、時代や環境のせいにしている経営者は数多く存在します。
しかし、長年数多くの経営者と向き合ってきて確信していることがあります。
『会社に起こる全てのことは、自分の責任』として受け止める経営者こそが、必ず成功しています。
今回は、なぜ「他のせい」にする経営者がうまく行かず、「全てを自分の責任」とする経営者が成功するのかを具体的に掘り下げていきます。
1.時代や他人のせいにする社長が、絶対に成功できない3つの理由
他人や環境のせいにする社長は、会社を成長させる力を自ら失っています。その理由は明確です。
理由 | 結果 |
---|---|
改善が遅れる | 他人のせいにすると、改善の行動を起こさない |
責任感の欠如 | 社員にも責任転嫁の文化が伝染し、全体が無責任になる |
状況が悪化する | 問題が放置されるため、小さな問題も深刻化してしまう |
こうした傾向が強い会社は、長期的に見ると必ず業績が低迷し、倒産のリスクさえ高まります。
2.『全て自分の責任』と受け止める社長が必ず成功する理由
逆に、会社で起こる問題のすべてを『自分の責任』と考える経営者は、問題を解決する行動をすぐに起こします。
理由 | 結果 |
---|---|
即行動 | 問題発生直後にすぐに対策を考え、改善を始める |
組織への好影響 | 社長が責任を取る姿勢を見せることで、社員が積極的に行動しやすくなる |
PDCAの高速化 | 改善サイクルが高速で回り、会社の成長スピードが劇的に向上する |
こうした経営者は、短期間で業績を伸ばし、社員からも顧客からも信頼されるようになります。
3.具体的な成功事例:「責任」を引き受けた社長の変化
ある建築会社B社の社長は、業績低迷期に『全て自分の責任』と受け入れました。
- Before
- 売上:年間8,000万円(赤字)
- 社員数:7名(やる気低下、離職が頻繁)
- After
- 「全ては私が決めたこと」と社員の前で明言
- 毎日の朝礼で問題の原因と改善策を共有、責任を全て引き受ける姿勢を示した
- 社員が問題提起を積極的に行うようになり、改善案が急増
- 結果
- 売上:1年後に1億5,000万円を達成(粗利率も大幅に改善)
- 社員数:7名→15名に増加し、離職者ゼロ
社長が責任を全面的に引き受けたことで、組織が自律的に改善を始め、会社の成長が加速しました。
4.『全てを自分の責任』と受け止めるための3ステップ

① 問題を『即日』でリストアップする
- 起きた問題はその日のうちに書き出し、逃げずに正面から向き合う。
② 社員に自分の責任を明言する
- 問題が起きたら、社員の前で『これは私の責任である』と明確に言う。
③ 改善策をすぐに小さく実行する
- 翌日には改善策を少しでも実行に移し、『社長自ら改善する』姿勢を示す。
このサイクルを続けることで、会社の組織力が驚くほど高まります。
5.今すぐ自己診断!「責任経営」のセルフチェックリスト
質問 | YES | NO |
---|---|---|
問題発生時、自分の責任だと即座に認められるか? | □ | □ |
社員に対して自分の責任を明言しているか? | □ | □ |
失敗や問題を隠さず共有しているか? | □ | □ |
改善策を必ず自分が率先して実行しているか? | □ | □ |
社員が自分から積極的に改善案を提案してくれる環境か? | □ | □ |
YESが3つ未満なら、経営者自身が『責任』をもっと引き受けることで会社は必ず伸びます。
まとめ:会社の成功は『社長が全責任を取る覚悟』にかかっている
- 時代や環境のせいにする経営者は、絶対に会社を成長させられない。
- 『全ては自分の責任』と考える社長が、問題解決を即行動し、業績を伸ばす。
- まずは今日から、問題を自分の責任として受け止め、改善を開始する。
本気で会社を成長軌道に乗せたい経営者は、『責任経営』を即日からスタートしましょう。
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著者:アルクス株式会社 上内隆之
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