当たり前のことを誰もがマネできないほど徹底的にやれば儲かるようになるだけなのに
―― ホームランを狙うより、『小さな徹底』を積み重ねた会社が圧倒的に勝つ理由

こんにちは。アルクス株式会社の上内隆之です。
多くの経営者は、つい「ホームラン」を打ちたがります。
「一発大きな仕事が決まれば…」「新しい市場を見つければ…」
――しかし、建築業界で確実に成功している会社の特徴は、実はその逆。
『当たり前のことを、誰にも真似できないほど徹底的にやり続ける』会社が最後には勝っています。
今回は、この『小さな徹底』がどれほど強力であるかを具体的に掘り下げます。
1️⃣ 建築業界の「ホームラン思考」が失敗する理由
多くの会社が犯す過ちは、「一攫千金」のような大きな成果を狙い、地味な作業を軽視することです。
- 大きな案件に依存する
- 一件の大型受注が取れれば一気に楽になる、と考えてしまう。
- 新規事業や新商品に飛びつく
- 今の仕事を深掘りせず、常に新しいことばかりを試そうとする。
- 派手なマーケティングに依存する
- 広告だけに頼り、実際の現場力や品質管理がおろそかになる。
しかし、現実にはこうしたホームラン狙いは短期的な効果しかありません。
2️⃣ 『当たり前を徹底』した会社が圧倒的に強い3つの理由

建築業で成功している企業は、極めてシンプルな当たり前を、徹底的に守っています。
当たり前のこと | 徹底レベル | 結果 |
---|---|---|
挨拶・清掃・マナー | 朝礼・終礼で毎日確認。1分単位で行動を決めている | 現場評価・紹介件数が激増 |
施工品質管理 | 全工程写真+動画でリアルタイム共有。完了後も抜き打ち確認 | クレーム率は業界平均の1/10以下 |
納期厳守 | 工程表を日次で確認し、10分単位で進捗報告 | 納期遅延ほぼゼロ。顧客信頼度向上 |
これらを誰もが「わかっているけどやらないレベル」で徹底すると、市場で圧倒的な存在になれるのです。
3️⃣ 徹底した会社のリアルな成功事例
ある工務店A社は、『品質管理の徹底』を極限まで追求しました。
- Before
- 月間問い合わせ数:10件
- 契約率:20%
- クレーム率:15%(平均的な水準)
- After(徹底後)
- 施工工程を写真500枚、動画30分を共有する仕組みを構築
- 問い合わせ数:30件(口コミで増加)
- 契約率:60%(信頼感がアップ)
- クレーム率:3%以下に激減
『当たり前』のことを徹底的にやった結果、他社が追随できない信頼を築き、事業を一気に拡大しました。
4️⃣ 『小さな徹底』を習慣化する5つのステップ
以下の5つのステップを踏むことで、簡単に『小さな徹底』を仕組み化できます。
① 徹底すべき『当たり前』を明文化する
- 例:「現場では必ず挨拶を3回する」
② 徹底チェックをシンプル化
- 例:「挨拶・掃除・報告」を日次報告に義務付ける
③ 見える化して共有
- 例:LINEグループやアプリでリアルタイムに共有
④ 継続を報酬化
- 例:月間達成者にインセンティブを支給(例:商品券3,000円)
⑤ トップが毎日フォロー
- 社長や管理職が現場を見て即フィードバック
5️⃣ 成功する『当たり前徹底』チェックリスト
質問 | Yes | No |
---|---|---|
明文化した『当たり前』のルールが現場にあるか? | □ | □ |
毎日チェックできるシンプルな仕組みがあるか? | □ | □ |
チェック結果をリアルタイムで共有しているか? | □ | □ |
継続者にインセンティブを与えているか? | □ | □ |
トップ自ら毎日現場の状況を把握しているか? | □ | □ |
Yesが3つ未満なら、今すぐにでも改善の余地があります。
まとめ:『当たり前』の徹底こそが最強の差別化戦略
- ホームラン狙いの企業は長続きしない。
- 当たり前を徹底すれば口コミと信頼で自然に売上が上がる。
- 明文化 → チェック → 共有 → 報酬化 → トップフォローの5ステップで仕組み化できる。
「何から手をつければ良いかわからない」 「現場をどう管理すればよいか不安」 という方もご安心ください。
私たちアルクス株式会社では、月5万円の経営顧問サービスで、あなたの会社が圧倒的に徹底できるように伴走します。
当たり前を極限までやり抜き、どこにも負けない企業へと成長しましょう。
著者:アルクス株式会社 上内隆之
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