【中小企業が成長する7ステップ】第5ステップ
『業務の効率化・仕組み化を進める』を深掘り解説!

こんにちは。アルクス株式会社の上内隆之です。
これまで7ステップのうち、4️⃣営業・集客の仕組みまで詳しくお話してきました。
今回は 第5ステップ「業務の効率化・仕組み化を進める」 を、業界別の具体策を交えながら解説します。
なぜ“効率化・仕組み化”が第5ステップなのか?

営業・集客が軌道に乗ると、注文は増えるのに現場がパンクしやすくなります。
ここで業務効率を上げる仕組みを入れないと――
- 残業代が膨らみ粗利が削れる
- 品質低下でクレーム増 → リピート率低下
- 社長が現場応援に引き戻され、経営に時間が割けない
という“成長の壁”に直面します。
第5ステップの目的は、この壁を越え「受注が増えてもブレない運営体制」を作ることです。
業界別:効率化・仕組み化の具体策
🏠 工務店・外構工事:
現場情報をクラウドでリアルタイム共有
課題 | 仕組み化ソリューション | 効果 |
---|---|---|
図面・見積書がメールで散在 | クラウド施工管理ツール(ANDPAD, KIZUKI など)に一元化 | 重複入力ゼロ/最新情報を即共有 |
職人スケジュール調整が電話頼み | ガントチャート+スマホ通知 | 手配ミス/遅延削減、残業10h→2h |
完了報告が紙写真 | 現場写真アプリ+自動レポート生成 | 事務作業3h→30分、顧客報告も迅速 |
ポイント:ITリテラシーが不安でも「写真を撮るだけ」など操作を極限までシンプルに。
🍽 飲食業:
オペレーション標準化 × デジタル発注
- キッチン動線マップを作成し、調理器具の配置を最短距離に再設計
- ピーク時の提供時間が平均2分短縮
- レジ連動の在庫自動発注
- 発注漏れ・過剰在庫を防止 → 廃棄ロス20%削減
- 動画マニュアル&チェックリスト
- 新人研修期間 14日→5日へ短縮、シフトを早期戦力化
ポイント:標準化は“味・雰囲気を損なわない範囲”に限定し、創造性を残す。
🏭 製造業:
見える化ボード × IoTデータ活用
改善対象 | 施策 | KPI改善 |
---|---|---|
段取り替え時間 | SMED手法+動画解析 | 60分→25分 |
不良率 | IoTセンサーで温度・振動監視 | 不良5%→1.5% |
納期遅延 | 生産計画ソフト+現場モニター | 遅延25件/月→5件 |
ポイント:IoT導入は“ボトルネック工程だけ”に絞り、小さくROIを示すと社内説得が早い。
意外と気づいていない効率化・仕組み化の副産物

- 属人化リスクの低減
- ドキュメント化で「その人が休むと回らない」を解消。
- データドリブン文化が育つ
- 現場の数値が可視化されることで、社員が自発的に改善提案。
- 資金調達で有利
- 手順書・KPI管理を示すと、金融機関や投資家の信頼度アップ。
まとめ:仕組み化は“次の拡大”への土台づくり
- 売上の伸び=忙しさの増大 を防ぐための保険が第5ステップ。
- IT導入や標準化は、大規模投資より“ボトルネック特定→小さく試す”が成功の鍵。
- 効率化は経費削減だけでなく、社員の不満減・採用ブランディング向上にも直結。
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次回は第6ステップ『人材採用と人材育成に注力する』を徹底解説します。お楽しみに!
著者:アルクス株式会社 上内隆之
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