【中小企業が成長する7ステップ】第4ステップ
『営業・集客の仕組みを確立する』を深掘り解説!

こんにちは。アルクス株式会社の上内隆之です。
これまで「7つのステップで中小企業が成長する道筋」をお伝えし、
1️⃣ 売れる商品・サービスを明確化する
2️⃣ 小さくテスト販売を実施する
3️⃣ ターゲット顧客を徹底的に絞り込む
―― までを詳しく解説してきました。
本稿では 第4ステップ「営業・集客の仕組みを確立する」 を、
業界別の具体例とともに深掘りしていきます。
なぜ “仕組み化” が不可欠なのか?

少人数で回している中小零細企業の多くは、
- 社長自身がトップセールス
- SNSや広告を“思いつき”で運用
- 見込み客情報が個人の頭の中 or Excel に散在
という状況になりがちです。
その結果――
忙しい=売上が伸びる ではなく
忙しいのに粗利が残らない という現象に陥ります。
営業・集客を仕組み化すると
- 見込み客獲得 → 商談 → 受注 の流れが自動で回り始める
- 社長が“現場”から離れ“経営”に時間を投下できる
- コスト構造と売上予測が読みやすくなり、資金繰りが安定
では業界別に、どのような仕組みが効果的か見ていきましょう。
工務店・外構工事業界:
地域特化×オンライン可視化 で問い合わせを自動生成
課題 | 仕組み化アイデア | 期待効果 |
---|---|---|
施工後の口コミ依存 | Googleビジネスプロフィール+施工写真投稿を週2回 | マップ検索で上位表示 → 無料で月10件の新規問合せ |
価格相談で消耗 | パッケージ見積 LP (例:カーポート一式 98万円) | 明朗価格で“即決顧客”が増える |
現場見学の手間 | 360°VR現場ツアーを自社サイトに設置 | 来店前に不安解消 → 成約率アップ |
ポイント
- 見込み→商談→契約→施工→アフターフォローまで“顧客の行動動線”をマップ化
- デジタルと対面を組み合わせ「いつでも見られる・すぐ聞ける」環境を作る
飲食業界:
ファン化ファネル × デジタル予約基盤
- SNS→LINE→予約システム の3段階ファネル
- Instagramで世界観を発信 → LINE公式アカウントで限定クーポン → 予約リンクへ誘導
- 顧客データ×パーソナライズDM
- 来店履歴・好みをPOSで蓄積し、誕生日クーポンや新メニュー案内を自動配信
- スタッフでも投稿できるテンプレ活用
- 投稿ネタカレンダー/ハッシュタグリストを用意 → 情報発信を属人化させない
仕組み化後の変化例
- 座席稼働率 65% → 85%
- リピート率 25% → 40%
- 広告費を増やさず売上+30%
製造業:
BtoBリード獲得エンジン × インサイドセールス
フェーズ | 仕組み | KPI |
---|---|---|
リード獲得 | ホワイトペーパーDL/展示会スキャン | 月間リード100件 |
育成 | MAツールで業界別メルマガ | 開封率25% |
受注 | インサイドセールスでオンライン商談 | 受注率15% |
成功ポイント
- 技術コラムで“困りごと”を検索する技術者を集客
- 小ロット試作→量産提案のアップセルシナリオを自動化
- 営業は訪問件数を絞り、確度の高い案件に集中
意外と気づいていない “仕組み化” の副産物

- 採用ブランディング
- 営業・集客が整うと「デジタルに強い会社」の印象が生まれ、優秀人材の応募が増える。
- キャッシュフローの予測精度向上
- パイプライン管理で3ヶ月先の売上が見え、仕入・投資の意思決定が迅速化。
- 社内コミュニケーションの透明化
- CRMやタスク管理で“言った言わない”が激減し、部署間トラブルが減る。
まとめ:仕組み化が“再現性ある売上”を生む
- 場当たり営業 → プロセス営業 に変えると、
「偶然取れた」売上 → 「狙って取る」売上 に変わる。 - 経営者が戦略に集中でき、社員は数字で動けるから、
利益率・組織力・採用力 が同時に向上する。
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次回は第5ステップ『業務の効率化・仕組み化を進める』を徹底解説します。お楽しみに!
著者:アルクス株式会社 上内隆之
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